面取り測定装置

測定する対象に合わせて方法を考え、装置として形にする。

円筒内外面の面取り部の寸法を測定するために開発した専用の測定装置です。

2015年に航空機用部品を製造するお客様へ納入した装置をもとに、翌2016年には自社技術として水平展開を目指しました。

対象となる面取り部の寸法を測定するための方法を考え、専用装置として形にしたこの取り組みは、近畿経済産業局の「関西ものづくり新撰2016」に選定されました。

測定する対象に合わせて方法を考え、装置として形にするという経験は、その後の測定装置の開発にもつながっています。

精密加工部品面取り寸法の高速高精度測定装置(YouTebe)
測定風景(YouTube)

特許・外部評価

関西ものづくり新撰2016 選定
ものづくり白書2016 掲載
特許第6192128号 「測定装置」(現在は権利消滅)

航空宇宙産業用おねじ形状測定装置

高精度なおねじ形状を、非接触で素早く測定する。

航空宇宙分野で使用されるおねじ(ボルト)は、高い信頼性が求められ、厳しい検査が行われています。

従来の測定には時間や技能を必要とすることから、検査の省力化を目指し、画像処理による非接触の形状測定装置を研究開発しました。

投影したねじ形状を画像処理によって検出し、外径、谷径、有効径、ピッチなどを測定します。ねじの螺旋形状によって投影像と軸断面形状に生じる違いについては、幾何学的な補正方法を検討し、測定精度の向上を図りました。

測定機構、光学系、画像処理、位置決め、制御を一つの装置として構成し、複数箇所の測定から結果の記録までを自動で行う仕組みとしました。

この研究開発を通じて、既存の測定方法をそのまま自動化するのではなく、測定原理から考え、機構・画像処理・制御を組み合わせて装置として形にする経験を蓄積しました。

本装置の開発では特許を取得し、2020年に「第54回機械振興賞 審査委員長特別賞」を受賞しました。

ここで培った技術や経験は、その後の測定・検査装置の開発に生かされています。

第54回第54回機械振興賞(機械振興協会)
受賞企業(機械振興協会)
業績概要 (機械振興協会)

特許・受賞・研究開発支援

特許第6372906号「測定装置」
第54回機械振興賞 審査委員長特別賞
和歌山県「先駆的産業技術研究開発支援事業」による研究開発

リング状製品寸法測定装置

対象物に合わせて測定方法を考え、専用の仕組みをつくる。

リング状製品の寸法を安定して測定するため、お客様からのご依頼を受けて開発した専用の測定装置です。

対象となる製品の形状や測定条件に合わせて、どのような方法で寸法を捉えるかというところから検討し、測定のための機構や制御を組み合わせて装置として形にしました。

既存の測定機器を組み込むことから出発するのではなく、対象物に適した測定方法と、それを実現するための装置を一体として考えたことが、この開発の特徴です。

この開発では、お客様とともに測定方法と装置の仕組みを具体化し、得られた技術について共同で特許を出願・取得しました。

お客様の現場にある課題から、測定方法を考え、新しい仕組みとして形にする。

この取り組みは、私たちが続けてきたオーダーメイドの装置づくりを表す一つの事例です。

特許

特許第7345765号 「リング状製品の寸法測定装置及びリング状製品の寸法測定方法」(共同出願) 

自走式マニピュレータ

狭隘な空間を移動しながら、必要な場所で測定する。

建設重機の中空柱状製品内部を測定するため、お客様からのご依頼を受けて開発した専用装置です。

人が容易に入ることのできない狭隘な内部空間で測定を行うため、装置自体が内部を移動し、必要な位置で測定できる仕組みを考えました。

限られた空間の中を移動するための機構と、対象箇所を測定するための機能を一つの装置にまとめ、実際の使用環境に合わせて形にしています。

この開発では、お客様の現場にある課題を出発点に、移動する機構と測定機能を組み合わせて専用の仕組みを具体化し、得られた技術について共同で特許を出願・取得しました。

測る。動かす。運ぶ。それぞれの技術を組み合わせ、これまで人が入りにくかった場所での測定を可能にする。

この取り組みは、一つの技術だけでは解決できない現場の課題に対して、必要な機能を組み合わせて装置として形にした事例です。

特許

特許第7531197号 「ブーム計測装置」(共同出願)
特許第7531198号 「ブーム計測装置」(共同出願)
特許第7575756号 「ブーム計測装置」(共同出願)

技術は、課題の中で生まれる。

ここでご紹介した装置は、取り組んできた技術・開発の一部です。

自ら技術の可能性を追求した研究開発もあれば、お客様からいただいた課題を出発点に、測定方法や機構を考え、新しい仕組みとして形にしたものもあります。

対象や目的はそれぞれ異なりますが、共通しているのは、最初から答えが決まっていたわけではないということです。

課題を理解し、方法を考え、試しながら、必要な技術を組み合わせていく。

その積み重ねが、私たちの技術になっています。

これまで培ってきた技術を、まだ答えのない次の課題へ。

これからも現場の声に向き合いながら、新しい仕組みを考え、形にしていきます。

「こんなこと、できないか」と思われたときは、ぜひお話をお聞かせください。